オリエントコーポレーション<8585.T>は6日、2007年3月期の最終損益が4579億円の赤字(前回予想392億円の黒字)に転落する見通しになったと発表した。貸金業規制法改正に伴う利息返還請求の増加や回収環境の悪化に伴い、3735億円の特別損失を計上するほか、将来収益の低下に備え、繰延税金資産も1003億円取り崩す。一時的に大幅な赤字に陥っても、財務体質の健全化を図ることで、早期再建を目指す。
特別損失の内訳は、利息返還損失引当金繰入額が1488億円、貸倒引当金繰入額が1624億円、リストラ関連費用等が623億円。特別損失の計上などにより、同社は債務超過状態となる見通し。このため、みずほコーポレート銀行に1400億円の債務株式化(デット・エクイティ・スワップ)を申し入れたほか、みずほグループを中心に、伊藤忠商事<8001.T>、日本政策投資銀行などに1500億円程度の増資引き受けを要請した。みずほなどの支援を取り付けることで、債務超過の解消を図る。
みずほグループには、グループ会社化についても検討を要請しているという。
上西郁夫社長は6日、東京証券取引所で記者会見し「みずほ、伊藤忠との連携を強化することで、融資・キャッシング収益依存体質からの脱却を目指す」と述べた。その上で、2年後をメドにみずほの持ち分法適用子会社になる方向で検討していることを明らかにした。株式上場は維持する方針で、今後の資本政策については、資本バランスなどを考慮しながら減資を含め検討する。
同社は現在、約8000億円の貸し出し残高があり、このうち利息制限法の上限金利(15─20%)を超える、いわゆるグレーゾーン金利による貸し出しは4000億円にのぼる。上西社長によると、グレーゾーンの平均貸出金利は年25%となっているが「今年4月以降に可及的速やかに18%金利を適用していく」という。グレーゾーンによる貸し出しをなくすことで、ビジネスモデルの早期転換を目指す。
オリコは同時に、みずほ銀行出身の西田宜正副社長が社長に、沖本隆史・みずほコーポレート銀行副頭取が会長にそれぞれ6月下旬に就任する首脳人事を発表した。また、全従業員の約9%に当たる350人の希望退職者も募集する。
これらにより、5年後の2012年3月期に、営業収益3352億円(07年3月期予想3150億円)、経常利益482億円(同165億円)、最終損益464億円の黒字(同4579億円の赤字)を目指す。
引用サイト